【韓国文化】受験戦争並みに大変ってホント?!【韓国の婚活事情】

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韓国の婚活事情

こんにちは、アンナです。

韓国は受験戦争で大変、ということはよく知られていますが、その延長戦で、婚活も受験戦争並みであることはあまり知られていない気がします。


そこで、今日は、韓国の婚活事情について、ご紹介します。

受験戦争並みに大変ってホント?!

婚活は、自分事ではなく家族事

韓国で「結婚」とは、一個人のライフイベントではなく、家族全員、家系としてのライフイベントとして捉えています。

そのため、「自由恋愛の延線に結婚がある」というより、相手の環境条件がお互いに合ってこそ、恋愛ができ、その先に結婚があるという感覚があります。


ここでいう相手の環境条件とは、親の職業、兄弟の職業、家柄、出身地域、学歴、家柄、経歴、親の財力など等を指します。


こうしてみると、条件から相手を選ぶの?!と驚かれるかもしれませんが、その通りです。

家族が望む条件下にあり、家族に認められ、祝福され、迎えられる人を伴侶として、縁を結びたいと望まれる方が多いので、相手の条件を重視する人は多いです。

儒教の教えが浸透する結婚観

韓国にこのような結婚観が浸透している背景には、儒教の教えがあります。

「縦社会を重んじる」という儒教の教えを幼少期から育まれている韓国の人々にとって、自分の主張より親の意を尊重する傾向はかなり高いです。

親とは絶対的存在であり、親や兄弟らが反対すれば、お付き合いをやめるなんて、よくある話だと聞きます。


では、家族が祝福してくれるような条件を持つ相手と、どのようにして出会えるのかというと、
実は、日本とは異なる、それが叶えられる環境が韓国にはあります。

そう、「お見合い」「ソゲティン」です。

お見合いとソゲティンの違い

お見合い( 선 )

韓国語でお見合いを선` 보다 といいます。
선とは、名詞で「先」という意味で、 보다とは、動詞で「見る」という意味です。
直訳すると、「先に見る」。つまり、事前に親や親せき、兄弟、知人らが先に相手をみて、ふたりを会わせるという意味になるわけです。

さて、お見合いは日本にもありますが、その内実は少し異なります。

韓国では昔からお見合いを斡旋をするおばさん(アジュンマ)が多く存在しており、そのおばさんが引き合わせをマネジメントしています。ひと昔前は、一流大学や某女子大の学生名簿を入手して、家の格の合う者同士の縁を結んでいたと聞いたことがあります。

私の知人にも裕福な家系に生まれ、某一流女子大を卒業された女性がお見合いおばさんの紹介で、一流大学卒の男性と2回会って結婚が決まりました。
プロポーズをお受けした理由を尋ねたところ、「彼の家は決して裕福ではないけれど高校をスキップされるほど頭脳明晰な方で…彼の学歴や職業、彼の将来性に親も満足しているから」とのことでした。韓国らしいですね^^

ソゲティン( 소개팅 )

ソゲティンと言う言葉を聞いたことはありますか?
ソゲティンとは、「ソゲ」=紹介「ティン」=ミーティングのティンを掛け合わせた造語で、いわゆる、紹介でのお見合いのことを意味します。

具体的には、互いの知人や親せき等周囲の方が引き合わせてくれる型式であるため、結婚相談所のお見合いよりはフランクな出会いであり、日本の合コンよりは本気度が高い出会いとなります。
(ちなみに、合コンのことを韓国語では「ミーティング(미팅)」といいます)
なぜなら、二人を知る者が仲介を取り持ってのお膳立てになりますので、独身者であることはもちろんのこと、ふたりの出会いがその場限りだったとしても 、仲介者の立場を計らい、 失礼な言動がないよう、お互いに気をつけるからです。

韓国では、昔からこのソゲティン文化がかなり浸透しています。
例えば、親戚のおじさんが職場の青年と姪を、 大学の同級生が自分のお兄ちゃんと親友を、勤務先の上司が部下と従妹をソゲティンさせたり…いつどこに出会いが繋がっているかわからないのも韓国での婚活の醍醐味かもしれませんね^^

また、世代を超えて、気軽に誰かのキューピッドになってあげようとする純粋なホスピタリティは日本ではあまり耳にしないですよね。実に、ソゲティンでお付き合いを始めたというカップルも、結婚したカップルもたくさんいらっしゃいます。

親が本人より積極的ってホント?

韓国は学歴社会、階級社会です。基本的に国民全体の上昇志向が強いため、それが強く表れる事柄のひとつは「結婚」だと思います。

結婚とは、「お互いがよければするもの」ではなく、「家と家の結びつき」という考え方が強いため、両家の格が合うこと、願わくば格が自分達より上であれば尚好、という価値観があります。

そのため、親は本人よりも子供の結婚という節目を非常に大事なことと捉えている方が多く、如何に良い家柄の子息・子女と婚姻関係になれるかについては、家柄が良ければよいほどに、親の問題、親の力量(経済的・職位的パワー)でもあるのです。それがかえって身分社会を色濃くさせていると社会問題にもなっています。

子供達もその意識文化を重々理解しているため、結婚相手を決めるうえで親の意見が尊重されています。だからといって、それが決して親離れできない、子離れできないということではなく、結婚はふたりだけのものではない、家族になる、箸が行き来する仲になるという認識が強いからなのです。そのため、結婚してからは、嫁は我が娘、婿は我が息子として距離感なく付き合うのも韓国の特徴です。

最近の結婚意識の変化

韓国にも晩婚化・独身貴族が到来

最近は、芸能界の中で独身貴族派が出てきたり、キャリア志向の女性達が増加傾向にあると聞きます。
理由としては、激高する学歴社会や就職難、不景気等の社会背景もありますが、「結婚すること」に纏わりつく経済的支出・人間関係・体裁的な煩わしさ、結婚や子育てに関する社会問題や事件が激増して、結婚生活そのものに対する希望が基本的に持てなくなってきている、それならば自分のために生きることに重きを置く、という思考に変遷してきているようです。

とは言っても、独身主義を謳う方は未だごく一部の層であり、大部分は結婚をして所帯を持つことが人としての自立であり、幸せな生き方と捉える価値観の方が大きいのが現況だと思います。

国際結婚の増加

韓国でも国際結婚が増えたと聞きます。
社会的背景には、韓国人の海外留学や移住等の激増、外国人の韓国移住等グローバル化の影響があるようです。

最近の若者にとって英語は話せて当たり前、それ以外の言語を2、3話せるぐらいになって、やっと就職に臨むと言われているため、海外経験は暗黙の了解で必須経験です。そうなれば、海外で外国人のフィアンセと出会うことも少なくないでしょう。

また、韓流ブームは今や日本ばかりでなく、世界で巻き起こっています。韓国エンターテイメントの影響がきっかけで韓国に興味を持ち、語学留学をする若者がかなり増えました。韓国が好きで来ている彼らにとって、学業を経て韓国に残り母国語を活かして就職する方も少なくありません。
それ以外にも、農家等の子息の場合はなかなかお嫁さんが来ないという事情に外国人女性との結婚を選択する方が増えているようです。

まとめ

如何でしたでしょうか。
韓国に住まう機会のある方は、ソゲティン文化を利用して誰かのキューピッドになってあげたり、なってもらったりできるといいですね♪

初対面の方から咄嗟に「結婚してるの?」と聞かれ、未婚であると返すと「何歳?」「親の仕事は?」「どこに住んでるの?」「今、何してるの?」「大学はどこ?」等々、日本では初対面の方になかなか聞けなさそうなことを平然として聞かれます。悪意はなく、話の延線には、「知り合いに独身の人がいるから紹介してあげる」なんてことも少なくないとか…こんなお節介なら受けてみたいものです^^

今日は、韓国の方々の婚活事情を垣間見てみたいと思います♪

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