【韓国文化】韓国旅行の醍醐味の四柱カフェって?

生活文化・風習

韓国では占いが一般的?!

インド、台湾、タイ、中国などアジア圏旅行をしてみると共通している部分が多くあることに気づかされますが、その一つ、駅前には占いの看板をみかけることができます。
占いが盛んでるのは日本だけなのかなと思いがちですが、お隣の国である韓国では、色々な国と共通して駅前で占い看板を見かけるのは例外でもなく、歴史的に昔から土俗信仰が崇められていることも関係して、占いに頼ることは迷信、巫俗といわれつつ、一般的な事柄でもあります。

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四柱カフェって何?

まず、四柱とは日本で言う「四柱推命」のことで、宿命と運命を合わせた運を占います。

その占いを受けられる場所として、占い師館など特定な場所に出向くのではなく、駅前や大学周辺、大学路にあるカフェに占い師が待機しており、カフェにいけばみてもらえるので四柱カフェと呼ばれるようになりました。

ちなみに、四柱のことを、ハングルで漢字読みすると「サジュ」と読みます。カタカナ表記すると、「サジュカペ」です。

四柱カフェで人生相談

占いと言えば…
うす暗く、閉ざされた空間に通され、価格が高く、アジアン雑貨で売られるお線香の匂いと入りにくそうな扉を想像しますが、 その扉を恐る恐る遠慮がちにたたくのではなく、「サジュカペ」は、明るい駅前カフェで行われていること、あちこちに数多くの同業者がいるので競争力もあって料金が安いこと、気軽に訪ねることができることです。気になる、あれこれ、あるあるを色々聞いてくれて一人分3~40分で1,500円~2,000円ほどの相場でみてもらえます。

大勢の人々がいてざわつくカフェだから安心、気軽に飲み物を頼み、負担のない金額でみてもらえる、クライアントも国内暮らしの方、大学生が多いので旅行へ出掛けた際にはちょっとした遊び心とおみくじをひく気持ち程度で楽しめます。

四柱カフェで何を聞くの?

サジュカペでは、どのよなことを聞いているのでしょうか?

  • 今の恋愛の良し悪し
  • 結婚適齢期
  • 運命の結婚相手有無
  • 自分にはどのような異性が向いてるか…
  • 暮らしは故郷なのか、故郷離れでいいのか、国内か、海外が向いているのか…
  • 天職を知り、転職を重ねキャリアアップ方法
  • お互いを拘束している夫婦のサッパリ離婚時期
  • 引っ越しの時期・方向
  • 私立がいいのか、国立がいいのの子供の教育方向と受験
  • マンションか一軒家か、住宅購入適切時期
  • 自分の身の回りで味方は誰か
  • 二世代住宅改築・増築避けるべき時期
  • 親との同居していい人といけない人
  • どうしてもうまくいかない人間関係に問題点
  • わかっちゃいるけどダラダラ続いている不倫など

四柱推命とは何?

元々、運命を推察することに歴史があるのは「算命学」です。生年・生月・生日だけで予測する「算命学」は、当時、軍略として使われ、国の運命をも予見していたといわれているほど、かなり理論的でした。その「算命学」から、 理論性のない庶民向けに普及されたのが「四柱推命」です。

「算命学」の教えとは、 “宇宙の万物は、すべて「陰」と「陽」で構成されている”という思想の「陰陽説」と、”万物は「木・火・土・金・水」の5行から成り立っている”という「自然哲学思想の五行説」を合わせた「陰陽五行論」を元に、その人が生まれて生年、生月、生日、生時を、空間を表す10個の「干」時間を表す12個の「支」に置き換え、一生の流れを通して、持って生まれた性と12年ごとに変わる運命、毎年に現れる運を推察することです。

過ぎ去った過去をみることは可能です。過去の経験をふりかえてみれば未来を予測することも可能です。人生は12年サイクルで変わると言われますが、根本は同じ公式が動いているため、過去を知れば、人生の未来を予測でき、未来が見えれば人生が変わるのです。
その見える未来を知り、自分の人生を上手に開拓していくことが占いの目的だと思っています。

占いの大まかな種類

占いには、大きく分けて「東洋占星術」と「西洋占星術」があります。

西洋占星術とは、ヨーロッパ諸国により発祥・発展した星占い、タロットカード、トランプ、水晶、霊感占いなどありますが、“今”を占うことに限るという考えが根本にあるため、全体的な流れを掴むには向いてないと言われています。

東洋占星術とは、四つの柱から命を推察する四柱推命だけではなく、姓名判断、紫微斗数、六星占術、風水、手相、人相、易、気学九星、血液占い、動物占いがありますが、宿命的な先天運と環境や努力でついてくる後天運を見ることが出来ると言われています。

瞬間的な時を見る西洋占星術とは異なる面として、全体的な流れを掴む、環境、努力をどのタイミングでつかむかなどを教わることが可能と言われていますが、何がなんでも日本人に最も定評がある占いは、おみくじかもしれませんね。

韓国語が分からないけど観てもらえるの?

韓国の四柱カフェは、日本でも報道されることが多かったので、日本語が出来る方が多く、韓国語が分からないからと困ることはないと言われています。特に世界からの観光客が集まる繁華街の明洞、梨花女子大、弘益美大、延世大学の周辺では、日本からのクライアントが多いとのことです。

なぜ、日本から?と不思議に思われますが、占い師の話が実に整理整頓されており、愛もムチもいただくほど明文化されているのでリピーターが多いと言われています。

観光客として日本人だけではなく、世界からの観光客らが利用していることと、国内人利用も盛んでいる、大学周辺には数多くの四柱カフェが存在します。特に有名な女子大、美大、などの前は裕福な方が多いことで価格も少々高いですがそれなりに的中率が高いことで有名なカフェがずらりと並んでおります。

国内外の評価は高く、一人ではなく、グループで今日のイベントとして出かけるほど親密感があります。
また、カフェも移動しない、その場所から離れず長らく営業を行っているので、訪れた経験のある方々からは人気が高いです。

まとめ

占ってもらった経験はありますか?年が変われば運も変わります。日本では、新たな年が開けばその年の運を知りたくておみくじをひいたりするのと同じく、韓国では占ってくれる場所へ出向きます。「哲学館」と呼ばれる所です。

「哲学館」はさまざまな占い師がおり、理論を中心的に説明してくれるところもあれば、お寺の和尚さんが開くところ、陰陽師が開くところ、タロット占い師が開くところなど、様々な占いがありますが、実に本格的なので価格もそれなり、気軽に行けるところではありません。一方で、気が向いたら、友達とでも気軽にカフェで見てもらえるのが「四柱カフェ」です。

気軽にどうぞという感じなので、重たく聞く必要はなく、ご自分に必要なこと、納得のいく話だけを引出しにしまっておくくらいで良いと思います。しまっておいた話を必要な時だけ引出しから出してみればいいことであり、左右されることなく、振り回されることなく自分を信じて努力するのみです。

いくら運勢がよく、強くても努力なしで成り立つものはありませんので、誠実に、堅実に生きるに限ります。
遠回りせずに現実的な助言を頂けるので自分の考えがまとまったり、ものごとへのヒントや確信がえられたり、先見性のある未来話を聞いて注意すべきことは自分の気持ちさえあれば未然に防ぐことも可能です。

生きるがうえに必要なアドバイス、自分では知らない自分、誰も教えてくれない自分と向き合う時間にしてみてはいかがですか、 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず 」自分を知れば怖いものはないとのことです。

四柱で知る我の運命への盲信は禁物、だからといって無視はさけるべしです。
四柱より大事なことは人相であり、人相より大事なのが心相です。心相がかわれば運命も変わり、四柱(運勢)も変わるといわれております。
人生の運勢、運の勢い、強弱の時期を知り自分の人生は自分で管理できますようにすることです、ぜひ、おみくじをひく気持ちで♪

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