【韓国文化】韓国特有の風習の一つ、出産後の三神ハルモ二に祭祀

生活文化・風習

韓国には「家神信仰」があります。家に位置する神的なものに対する信仰で男性が主となり、「形式的」「理念性」「論理性」が特徴である儒教思想とは異なり、女性、夫人らが主であり素朴、現実的で静的な動きを特徴にしています。いわば、自然的に発生して続かれて自然を大事にする民間信仰です。
「家神信仰」は、民間信仰の代表的で多神多霊的な性格をもっていて、村の信仰と共通しているといわれています。その中での一つ、三神についてです。

三神とは…

三神とは、三つの神ではなく、胎神のことで、「産む」といいう漢字から「産」をちなんで「産神」のことをさしています。
昔から、「結婚や、子供を産むことは、三神が決めるものだ」という意識が強く、絶対的でした。この産神は3人いるといわれて三神ですが、その神の対象はハルモニ(おばあちゃん)であると言われています。

三神信仰とは…

医学が発達してない昔の社会では、産母と胎児の死亡率が高く、これを解決できる方法がなかったことから、安産と胎児の生存について不安は募るばかりでした。その不安を拭える方法は、せめて神に祈ることだった、というのが三神信仰の始まり、発祥起源です。

三神ハルモニ祭祀って、なぜするの?

赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんの出生に伴い、家に存在する神へ感謝をする祭祀をすることを三神ハルモニサン(おばあちゃん分のお膳という意味)といいます。

朝鮮時代には男尊女卑思想が強く、女性が身ごもる前から一家の大婦人(例えば、姑等)は一家にたくましい男の子を身ごもってほしいと願い、不貞を避け、一定期間は外部からの人の出入りも禁じ、新たに生まれるくるものへ無難、健やかな成長をはかり祭祀をしていたとのことですが、今は出産後、3日、7日、100日、1歳誕生日に三神へ感謝の祭祀をしていますが人によってはある程度、成長するまで(10歳)、誕生日の朝には欠かさず行う家系もあります。

三神祭祀って、何をするの?

三神が宿るところとして、壷を新たに用意して、壺に向かって拝んだり、赤ちゃんを身ごもったことを感謝します。そして、日が昇る前に清めたお水3杯 、新米で炊いた炊き立ての白米3膳、味付けなしのワカメスープ3杯をお膳に並べるのが基本的な行い方ですが、それにプラスアルファ各家庭のやり方で祭祀を行います。

まとめ

ここで3つとは子供を授けてくれた神は3人いるとのことで3つを用意していますが、祭祀を済ませば、この食事が産母が食べることです。祭祀を執り行うことをちょっと考えるだけでも大変ですが、これでわが子が無事、健やかに成長できるという信仰心の大切さを言われたら…迷信といいながらも世間では公に引き続かれていく韓国特有の風習の一つである三神ハルモニの紹介でした♪

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