胎教…考え方は人それぞれですが、女性で早い方は妊娠前に、中には成人して男女問わず結婚は…と思う時から意識した生活をしています。
なぜなら、胎教専門家の話によると、ご懐妊前の胎教がより胎児の身体的・精神的によい影響をあたえるため、すべての言動と心の持ちようが大事であるとのことが明らかになっています。韓国の徹底した胎教、知りたいですよね?
全人間像を作り上げる韓国式胎教とは?
もし、いずれ…自分ところに赤ちゃんを授かったらと考える習慣から日々の生活習慣があり、妊娠・出産に対する意識に大きな差がついています。いずれ、そのようなことに結ばれなくたとしても、女性としての必要な教養が備えられるからです。
異性を意識したり、異性交際が続けば、その頃から赤ちゃんが授かることを意識する方も多いですが、一般的には正確に妊娠がわかった時点から、多くは妊娠を計画した時から胎教を始めます。
「胎教」とは、お腹にいる胎児を教育するという意味ですが、その真意は、「胎児にいい影響を与えられるよう母体である自分の身体、心の持ち様、感情の管理、言動などを浄化して胎児にいい環境づくりをして、愛と愛情を植えつけておけば、胎児にとって社会に望まれるいい人生になるのだ」ということで…父母、家族そして社会が行う全人的な教育活動の第一歩となります。妊産婦は平安な気持ちをもって胎児とかかわり相互作用するコミュニケーションを通して親子の意思疎通を交わし情緒安定、円満な人格形成の胎教を完成していくことを目的としています。
胎教の種類は?
胎教には伝統胎教と現代胎教があります。
伝統胎教
伝統胎教:韓国では、妊娠した瞬間から胎児を一人の人格体としてみなしており、教育本位的な性格ももっています。妊婦さんが行う、「見る、聞く、話す、考える、食べる等の日常生活」の些細な側面まで具体的な取り組み方が提示され、実践するよう指導されるそうです。
伝統胎教思想には妊婦さんだけではなく、父性胎教の重要性が強調されており、胎教は妊婦さん一人だけで行うことではなく、夫、家族、地域、国家全体の関心と協調が必要という意識があります。
現代胎教
現代胎教:伝統胎教と同じく、妊婦さんひとりで行うことではなく、夫婦で実践していくのが望ましいとされ、胎児によい環境づくりをして出産前に行う準備過程とされています。現代胎教の場合は、科学的根拠に基づいた要素をプログラム化して産婦人科、そのほかの私設出産教室などにより妊婦さんへ教育しています。主な教育内容は、妊娠期間中に起きる体形の変化、身体の変化への理解、胎児への多様な教育を実践していくことです。
日本ならば、自治体が行う「ママパパ学級」がこれに似ていると思いますが、韓国の方がより長期的、具体的で積極的であると感じます。
現代胎教は何をどのようにすればよいの?
胎教とは、胎教により妊産婦のストレスを減らし、妊産婦自身の視覚・聴覚を通して胎児へよい影響をあたえることを開発された教育プログラムです。胎児の脳の発達によい影響をあたえるには適切な刺激が必要であるため行いますが、妊婦さんにストレスにはならないように取り組む姿勢が必要です。
胎教とは特別なことではありませんが、習慣化されるまで特別に意識して取り組まなければ、結果は得られないことです。公式的にさまざまの胎教がありますが、家系で継承されている胎教もあります。あくまで、自主的に取り組むことではありますが、韓国の場合は官公庁主催のプログラム、住まいの文化センターや保健所などからも積極的に取り組んでいます。区役所や関係する医療施設に問い合わせをすれば参加できるところを紹介してもらえたり、あちこちで広告をみかけたり、ネット上でも情報は得られます。
具体的な胎教プログラムの一部をご紹介します。
- 胎談胎教:胎児がお母さんのお腹の中で聞いてた胎内音と母の音声ではなく音色を記憶する胎教
- 音楽胎教:体内にいる胎児に音楽、鳥の声、水の音、海の音、国楽、瞑想音楽など自然の音を聞かせる胎教
- 童話胎教:自ら良書を読み理解、胎児に良い童話を読んで聞かせる胎教
- 自然胎教:胎児が好きなのは子宮の収縮によるものである、その収縮のため歩いて酸素呼吸量を増やす胎教
- 森林胎教:森の中でリラックスできる行いで情緒安定を促す胎教です。
- 美術胎教:いい絵を見て感じるものを胎児と共に共感する胎教
- ヨガ胎教:妊産婦の姿勢を正しく腰痛体操、呼吸法で出産の準備の一環として体調を管理する胎教
- 水泳胎教:運動胎教の一貫で、健康な出産と短期出産回復を準備する胎教
- 舞踊胎教:宮中舞踊、バレエを通して妊産婦の運動不足によるストレスの解消、痛み緩和する胎教
- 飲食胎教:胎児の身体的な成長と発達、健康上のこと、アレルギーを考慮して事前に行う胎教
えん?胎教旅行って?
韓国では、胎教旅行というイベントがあります。
その時期としては、胎児が安定期に入ればよいのですが体調はそれぞれですので、一応15週から32週までは可能とされていますが、旅行期間、地域、交通手段、移動時間によって妊産婦のコンディションなどを配慮して行っています。
胎教旅行の目的
胎児旅行を行う目的は人それぞれですが、一般的には下記の項目が挙げられます。
- ママになる前の最後の自由時間として出掛けるのが胎教旅行
- 体内の胎児と共にする初めての特別な意味の旅行
- ママになる、父になる心構え
- 妊娠ストレスの和らげる
胎児旅行に行くかいかないかは、あくまで妊産婦の特権です。
ちなみに、胎児旅行の同伴者としては、夫はもちろんのことですが、その他に親や兄弟姉妹、友人もありです。時には両親を連れて家族旅行とする方もいます。韓国では大人数で旅行することを厭わない習慣があり、最近は新婚旅行も新婚カップル複数の団体旅行をしたり、両親を連れた家族旅行も多いようです。
胎教旅行期間
短い場合は3泊4日、一般的には4泊5日、長い場合は15日までが多いようです。
胎教旅行地
旅行先は国内・国外さまざまですが、やはりリラックスできる、のんびりできる場所というのがキーワードになっているようです。多い旅行先としては、下記のとおりとなります。
・国内→飛行機利用の国内のリゾート地、古民家、近郊のコンドミニアム長期間宿泊
・国外→飛行時間5時間以内のサイパン、バリ、グアム、ダナン、バンコク、日本、特に沖縄周辺島
胎内教育とは
“妊産婦のすべてが胎児の人格形成に影響を及ぼす“ということを軸に、発する言葉、行動、心の持ちよう、食べ物、聴くもの、見るもの、関わるもの、あらゆるべてにおいて胎児を思って妊娠期を過ごすことを誰もが意識します。特に、言動の注意、ネガティブな考え、荒い言葉づかいなどを慎み、リラックスした心と情緒安定を心掛けて心から笑える環境ですごすことを胎内教育といいます。
具体的には…まずは、ものごとをポジティブな思考で捉えること、傷ものは食べない、汚れものは口にしない、形が歪んだものは食べない、喧嘩しているところは見ない、気性の激しい人は避ける、葬儀にら参加しない、お見舞いには行かない、 縁起の悪い場所にはいかない 、アルコール、たばこ、悲しいこと、怒りを遠くすることなどなどです。
これらを妊娠期には周りからも散々言われますが、実践するかどうかはあくまでも自分次第です。
まとめ
こうしてみると、頭に浮かぶのが経済的な面です。胎児が生まれる前からかかる教育費用も含めると妊娠・出産にかなりのお金がかかりそうだと思われがちですが、そのようには捉えておらず、いかに母体と赤ちゃんとのコミュニケーションをとっていくかが肝心であると考えています。なぜなら、妊産婦の情緒安静、嬉しい、幸せの気持ち、要するに妊産婦の心の持ち様がそのままそっくり赤ちゃんに伝わるということを国民全体が認識しているからです。
お金がかかるにしても、官公庁で取り組んでいるプログラムもたくさんあり、それぞれの立場にあった資源で取り組んでいけるので、正しい知恵を絞りだし取り組んでみて下さいね、赤ちゃんが生まれてきた時に語らえることを楽しみに…一つの例として、「ママ、ぼくがお腹にいる時、本を読んでくれてたよね、ぼく聞いてたよ」と…