ななちゃん、出産拓日って知ってる?韓国では一般的な生活文化なのよ。
タクジツ??なぁにそれ?占い?
嬉しいことに赤ちゃんを授かったら、自然分娩にするか帝王切開分娩にするかの出産方法を選択する「女性だけの権限」が与えられています。自然分娩出産(普通分娩)と決めていれば出産予定日を前後にして自然の流れにそっての出産となりますが、帝王切開分娩出産(医療分娩)を選択する場合には、子供の出産に合わせて吉日を選び出産できますので、その日を選ぶことを出産拓日といいます。ならば…日本はいかがでしょうか、病院の都合?担当医の都合?家族の都合?その詳細についてさらっと…ご紹介します。
出産方法と同時にきめておきたい些細なこととは?
妊娠がわかった頃から出産準備にかかりますが、韓国の場合、あれもこれもと、こんなにもたくさん準備することがあるのかと地味に驚かされます。次から次へと気になることを調べては探しての連続で、自分と赤ちゃんにとってどれがベストなのかを考え揃えていくことに大忙しになりますが、中でも一番悩ましいことは、「実家の近くで出産するのか」、「住まいに近いところで出産するのか」、「出産に同伴する家族は誰なのか」、「どのような出産方法で産むのか」を決めることです。
- 第1:地域のことです。実家なのか住まいなのか、どこでしょうか?
- 第2:医療設備完備の病院なのか、産婦人科医院なのか、助産院なのか、自宅なのかを決めておくことです。
- 第3:立ち合いはパパだけなのか、実家の家族なのか、立ち合いを必要としなのか…を決めておくことです。
決めておいても変わることは常のことですが、一人では何もできないことを理解しておくことです。出産だけではなく、子育ても同じです。日々、共に生きる社会であることを認識してお互いお世話になる、何ごとにも協力し合う関係である人間関係形成から始まり、出産において大まかに誰を頼りにするのか、何をお願いしておくのかなどを決めたら相手にその旨をきちんと伝えてご理解を得ておくことです。
分娩方法の種類は?
さて、分娩法には大きくわけて3つあります。自然分娩(医療行為を行わない普通分娩)、医療行為を行って出産を促す分娩と帝王切開です。 そこでどちらかを決めたら次はこのような出産方法から選びます。
自然分娩の方法も、病院によって取り入れている方法は様々です。分娩方法を先に決めて、その方法を取り入れている病院を選択するのか、病院で選んでその病院の方針に従うのかでも、選び方は変わってきます。時間をかけてじっくり周囲と相談しながら見てみましょう。
普通分娩 | 病院や産院などの分娩室での分娩台でする分娩 |
経膣分娩 | 産道を通って赤ちゃんがでてくる分娩 |
帝王切開分娩 | 手術でお腹を切開して子宮から赤ちゃんを直接取り出す分娩 |
自然分娩出産にも選択可能…
そのほかにも様々な分娩法があります。
水中分娩 | 1~2人用のバスタブやプールで出産する経膣分娩法 |
座位分娩 | 座った姿勢で出産する分娩法 |
ブランコ分娩 | ブランコにのってリラックスした状態で出産する分娩法 |
LDR分娩 | Labor(陣痛)Delivery(出産)Recovery(回復)、家族の立ち合いで出産する分娩法 |
無痛分娩 | 痛みを緩和するため麻酔をして出産する分娩法 |
ソフロロジー式分娩 | ゆっくり吐くだけの腹式呼吸で出産する分娩法 |
ラマーズ式分娩 | ヒッヒッフーの呼吸法で出産する分娩法 |
ルバイエ分娩 | 赤ちゃんが産まれる時は、赤ちゃんが眩しくないように照明を落として赤ちゃんに一番ストレスがない分娩方法 |
フリースタイル分娩 | ママが最も楽な姿勢で出産するフリースタイル分娩法 |
出産はどこで?を決めておくのも…
出産場所も様々です。病院など医療設備のある病院、産婦人科(女性専門医院)、助産院、自宅出産については日本も同じです。
立ち合い出産するしない?誰と?も決めておきたい…
韓国でも希望すれば立会い出産をすることができます。立会いするかしないか、するなら誰がするか、決めておきたいですね。
- 家族分娩 家族の立ち合いで出産
- パパだけの立ち合い出産
- 立ち合いなしでの出産
- 上の子がいたら立ち合わせる?
- 立ち合いで出産なら何人?等々
出産拓日は、自分で決められるのものなの?
さて、お待たせしました。韓国の「出産拓日」についてお話します。
自然分娩の方には当てはまらないことですが、体調の関係で帝王切開をせざるを得ない場合や体調関係なくせっかくならお見合いのようにお互いの吉日を選び産みたい、特に赤ちゃんの人生によい日を選んで産んであげたいという気持ちから拓日が一般化してきました。
生年月日によって人生の幸運か不運かが決まるという思想から、自然分娩可能な方であっても帝王切開分娩志向な方もいます。一時はブーム的な要素もありましたが、今は一般化され、ブーム関係なく、また理由を問わずして、帝王切開分娩希望の方には出産拓日をすることが可能です。選択可能といっても、いつでも自由に選べるわけにはいかず、出産予定日の前後にして吉日を選ぶ程度ですが、これが意外と神経戦となります。
ちなみに、この出産日決めや出産方法は「妊産婦の権限」として尊重されている部分です。
そもそも拓日とは、どのような時?
そもそも「拓日」という言葉の意味は「日取りを決める」という意味になります。出産ばかりでなく、ライフイベントに関わる大事な日を決める事柄に発生します。具体的には下記の事柄についてです。
- 婚約・結婚
- 出産・子供の命名・家族のイベント
- 引越の日・方向・地域・長期出張出発日・旅行
- 新築・改築
- 開業
出産など拓日をしてもらえるには誰に?
「拓日」とは「日取りを決めること」を知って頂いたところで、気になる「誰がどうやって決めるの?」についてお話しましょう。
韓国には「哲学館」という学問に基づいて「拓日」を決めてくれる専門家達がいます。日本で言うならば、姓名判断の先生や四柱推命の先生といったところが近いでしょうか。韓国では、この「哲学館」というところは生活の一部であり、結婚・出産・引越しなどなど、何かとライフイベントの大事な事がある時には、その日取りを相談したり、家族の悩みや相談事を姓名判断や生年月日に基づいて助言をしてくれる、いわば、一家の顧問弁護士のような存在です。
ネット検索で探してお世話になることもありますが、多くは親の代から代々お世話になっていたり、口コミで紹介をしてもらうケースがほとんどです。
ちなみに、出産日の拓日については、夫婦の生年月日を提示するといくつかの吉日を提案していただけますので、その中から夫婦の都合がよい縁日を選び、赤ちゃんの誕生日として出産に臨みます。流れは簡単に見えますが、出産拓日を二つ、三つ提案して頂くので、これが意外と決められず夫婦や家族で数日かなり迷うようです。迷って決められずに、他の哲学館へセカンドオピニオンに出向く方もいるほどです。
出産など拓日をしてもらえるにはいくら?
命名、改名、屋号、姓名判断五行、個人事業主商号、法人商号、宮合(相性診断)、出産拓日、運の流れに分類され、料金がまちまちです。日を決めてもらうには関係者の生年月日から五行を出し、五行説に沿って日を算出して2つほどご提案して頂き、その中から選びます。
相談所の地域の相場、かかる時間と視る能力と余力によって金額が異なりますが、相場は日本貨幣で2万円前後です。そればかりではなくユーチューブでも低価格で教えてくれるところもあるので、検索してみるのもひとつ、自分で行う方もいます。
まとめ
そもそも…出産日を決めることにお金をかけてまで決めてもらうと思いますか?
出産日を吉日に選んで出産をすると言うことは、親が子供の誕生日を決めることになります。生まれてくる我が子の運命を良くしてあげたい、生日を選んで幸せな人生をにしてあげられるなら、そうしてあげたいという願いがあってのことです。
「運がよい」とは、期待以上の結果、努力した分の結果、巡り合える良いご縁、周辺の状況など本人に良い風が吹いてくる環境づくりがついてくると考えているからです。
韓国では本来中国からの陰陽五行説が到来して民間生活に密着され普通に馴染んでいるので、不思議なことではないのです。信じるか信じないかの話ではなく、そう思うか思わないかの次元です。より気にする場合、出生時間まで視る場合もあります。へえ~と、思うこともありますが人生、何がよくていい人生か…、何が悪くていい人生になれないかを考えてみるころです。
運命の「運」という漢字は「命を運ぶ」という意味があります。努力だけでいい人生になるとも限らないとのことです、なぜなら命が司る宿命もあるからです。
同じくして「運命」と「宿命」があわさって「人生」となります。この世には太陽と月がある、朝と夜がある、男と女がある、上があれば下もあると語るのも陰陽五行説に基づいた話です。自然に沿った思想ですので、自分なりに研究して周囲に戸惑わされずに自分で決めることがなりよりだと思いますが、ご参考までに…
最後まで読んでくれてコマウォヨ♪