韓国人が韓国人同士で韓国語で話す時、チッチッチッ(쯧쯧:ネット書きでㅉㅉ)と舌打ちする音が聞こえますが、あの音って、うん?何だろう?なぜだろう?と、気になり…調べてしまいました。
日本でも舌打ちは、頻繁ではありませんが、確かに発する方はいます。相手に不平不満を表す時、または相手にあきれた時に舌を一回強く鳴らしたり、強いものが弱い者に対して威嚇を表すような、言いたいことが言えない自分への憂さ晴らし敵名意味合いがあると思います。
習慣的な出番が多いわけではないですが、近寄りがたいイメージがあってか…舌打ちをされる側も、する側もその音に気分を損なうことは暗黙知ですので、使う場面は限られております。
それに比較して韓国では、少なくとも2回以上は連発していて、地味に、頻繁に、対象を選ばず使われている、そのチッチッチッ(쯧쯧:ネット書きでㅉㅉ)…ですが、意味や使われる場面は多様です。
例えば、場面設定なしで、相手が馬鹿馬鹿しく、話にならないと感じる時、相手が可哀そうに感じる時、相手が惨めだと感じる時、不満がある時や残念な時、惨敗感があって無視したい時、結果に対して悔しさが残る時、マナー違反を見かけた時、人として道徳に外れたことが目にとまった時、自分自身が馬鹿馬鹿しいと思う時の自分に対して等などです。
いくつか、使い方の例文をあげてみますので、その場のチッチッチッが伝えたい、ニュアンスがつかめられるか、みてみてくださいね。
チッチッチッ(쯧쯧:ネット書きでㅉㅉ)、様々な場所での使い方
自分が正しく思い、不平不満を感じる時
例文:チッチッチッ、私が言ったのに聞かなかったからでしょう!
第三者を話題に可哀そうな話を聞いて、憐みを感じ、第三者を同情した時
例文:芸能人の誰々が、何とか何とかになったらしいね、チッチッチッ、まだ子供が小さいのに…ね、可哀そうなのは子供達よ…
プライオリティー席で、老弱者に席を譲らずに堂々と座っている若者をみた時
例文:若いのに気が利かないのをみて、聞こえなさそうな音でヒッソリとチッチッチッ…
親に教わってないのかな、親の顔が見たい…
目上の方がお話されてることに、一々口答え、正論を言いたがる若者に無礼だと感じた時
例文:大人の話に刃向かう程度なら…と目を三角にして、チッチッチッ…
その程度のものなら、これからの将来はすでに見えたものだ。
いい歳して幼稚さを通そうとする我が子に、大人げなさを感じた時
例文:もう、その年齢でないのに、いつ、大人になる?チッチッチッ…
今に、物心の分けが出来ないなんて、いい歳して幼稚な人間だ!
相手の身の回りに不幸を聞いて、同情をする時
例文:この度は、ご実家のことで色々と大変だったね、チッチッチッ、くれぐれもお身体を大事に、気をつけてね。
他人を労わる時
例文:お母さんが出掛けて、何か食べてないの?チッチッチッ、おばさんちの物でよければ食べな… あれこれ運んでくる…。
まとめ
このような感じで、あくまでも目上が目下に対する悲観的で、否定的な感嘆詞で使われますが、日常的というか大部分の方が頻繁に使っています。初めて、耳にする時は、拒否感から抵抗感を感じますが、その意味合いを把握できれば、韓国語のオノマトペの一種として捉えておき、あえて使えるようにするのも異文化理解の楽しみが一つふえることになると思います♪