韓国映画、「寄生虫」のこと【パラサイト】がアカデミー受賞しました。それも、作品・監督・脚本・国際映画賞と4冠を制しました。昨日から世界中の映画館でチケットが完売しているとの話で、韓国のサイトから得られた話があって自分だけ抱え込むのは勿体ないと思ってぼやきます。
映画【パラサイト】アカデミー受賞作品、日本では知られていない話
映画【パラサイト】の出演者の受賞後の帰国会見
「寄生虫」、【パラサイト】チームが受賞式からインチョン空港に帰国して挨拶しています。
新型コロナウィルスが蔓延していて、世界が憂鬱な日々である中、アメリカLAでアジア映画韓国映画「寄生虫」日本語表現で【パラサイト】でアカデミー賞受賞だなんて、驚きますがその裏話まではいかないものの、日本では知られてない話をがあったので、映画を理解するうえでより楽しめることを目的に少し披露します。映画【寄生虫】のこと【パラサイト 半地下の家族】にまつわる話
監督について知られていない話
【その1】経歴・家族
1969年生で、韓国の延世大学の社会学科を出ている優秀な方です。グラフィックデザイナー系教授の父、ファッション系教授の姉、生活のにおいがしないから独身だと思われてるようですが若い時に自分にとって第一号のファンで自分に霊感を与えてくれる存在だという方と結婚していて、その二人に映画の勉強をしている息子が一人います。中学校3年生の時から映画監督になりたいのではなく、なると決めていたようです。そのためジャンル、素材問わず映画という映画を見ていて病的に執着していた時期もあったとか…。
映画との無縁の社会学科卒ではあるが、多くの映画監督らが映画を専攻せずに有名な映画監督になるのを見て夢を諦めることなく、精進していたいた。社会学を学んだ、そのほうがも民主化を終えた韓国社会と今の社会問題をよく把握していることから常に社会へ伝えたにメッセージ性をもっていて、今回の「寄生虫」を通して社会へ多くの問題を伝えているのではないかと察することもできますね…
【その2】ポン・ジュノ監督ってなぜ、ボンテールと呼ばれているの?
監督は、監督としての威厳や威圧感を持たず、主役ばかりか無名俳優、エキストラ、構成スタッフまで気を遣う、何が何でも一食を大事にする韓国の習慣を重んじ、上から末端までの食事が定時に行われるように些細なことまで気を配っていたこと、セリフの翻訳時に担当者との適合した翻訳のため、ニュアンスのことまでことばを自ら選でいた、そこから、ポン・ジュノ+ディテール(detail)からボンテールと呼ばれているとのこと、笑その2 出演俳優、本当はどのような人?
【その3】映画撮影監督の人柄について
映画を仕切る監督のスケジュールにあわせて撮影が行われることになるが、この映画監督は他の監督と違って、人々に対する礼儀が格別であることで有名です。
分け隔てなく、些細なことまで気が届く、謙遜でユーモア感覚が優れているので周囲が緊張をすることなく撮影が行われていたとのことですが、有名になっても変わらない人柄があって嫉妬されることはなく、さまざまの関係者から大いに祝福されたとのことですから、人柄が伝わってくる気がします。
映画作品出演者に関する知られていない話
【その1】ポン・ジュノ監督(Bong jhun ho)と主人公役のソン・ガンホ(Song gang ho)の出会い
監督は、一回出会ったご縁を大切にする人柄のようです。
仕事なり人生なり、人々とのご縁で人生の勝敗は決まると言っても過言ではない。勝敗と言えば聞こえ方は悪いが意味は全然悪くなく、ことばのとおりである。出会った人によって人生は大きく良くも悪くも変わる。自分がどのような人々と出会うかは選択なのだから自分次第ではあるが、監督ボン・ジュンホ(Bong jhun ho)主人公役のソン・ガンホ(Song gang ho)の出会いはお互いの無名の時代であった。
ソンガンホが無名の時期に、あるオーディションを受けたが受からなかったという。その時の映画の助監督であった ボンジュンホがソンガンホに電話で「いつか、必ず共にお仕事しましょう」とメッセージを送っていて、その時、ボンジュンホ は感動を受けたとのこと。
それから、お互いに有名になりつつトップスターになった。ソンガンホとボンジュンホの2番目の作品「殺人の追憶」に出演していたのが二人のご縁のはじまりで、それからの二人は名コンビと呼ばれるようになったとのことです。
【その2】ソン・ガンホとはどのような人?
韓国の映画界でソン・ガンホが なしでは語れないほど、多くの作品に出演しており、韓国を代表している演技派俳優です。
多くの方の記憶にある映画「シュリ」で知られるようにもなったことですが「王の男」「殺人の記憶」「スノーピアさー」、2017年度の「タクシー運転手 約束は海を越えて」で有名度は定着した俳優で日本でも大ファンが多く、男性の多くは韓国語を学ぶきっかけになったといわれるほどです無名の頃に演劇の世界にいた方と結婚しており、トップスターになった今での妻一筋であると公言しているそうです。二人に一男一女、息子はサッカー選手で水原三星のディフェンダーでイケメンのサッカー選手で有名だとのことです。 ボンジュンホがには男女老女問わずファンが多く、出演した作品はどれもお勧めできます、気になる作品は探してみるといいですね。
【その3】是枝裕和監督×ボン・ジュノ監督の関係
NHKおはよう日本
是枝裕和監督
「同時代の監督で最も尊敬している1人。」
ポン・ジュノ監督
「是枝監督の心理描写は、観客の感情を大きくゆさぶります。
私よりはるかに大きなスケールをお持ちだと感じます。」
是枝裕和監督
「国境があるか、ないか。
仲たがいをしているかとは全く違う関係を築ける。
築いた作家たちが交流をしていること自体が映画の力。」
ポン・ジュノ監督
「同感です。」
日本と韓国、隣国出身ということで何かと比較されることも多いふたりですが、最後に、お互いをどう意識しているのか聞いた時の会話の一部分です。お互いに「家族」「貧困」「格差」をテーマにする映画を製作しているので共通性もあって10年前から親交が深いといわれています。
映画作品に関する知られていない話
【その1】父(キテク)母(チュンスク)長男(ギウ)長女(キジョン)の名前は「キ」繋がり
日本で名前をつける時に、先ずは親や祖父と祖母のお名前から一字を取るとか、兄弟で共通した漢字をいれることがありますが、韓国では当たり前に共通した漢字を入れています。この映画でも父、長男、長女に共通した「キ」は映画名である寄生虫「キセイチュウ」の「キ」からではないか、母の「チュンスク」の「チュン」は寄生虫のチュンである、合わせてみると家族の名前はキセイチュウからとったことになるとの笑い話があります。
【その2】気のなる、あの家族が飲んでいるビールは美味しい?
缶ビールでも美味しさで価格はバラバラ、味もそれぞれ。今回は日本でも名が知られている焼酎眞路(JINRO)のハイト眞路㈱が製造しているハイトフィルライトHITEFIITEというビールです。 価格が安くて麦芽を使っているところを見ると一応ビール系飲料ではありますが日本でいう発泡酒の部類みたいです。(缶には「その他酒類アルコール」という印字があるので普通の韓国ビールよりは麦芽使用料が少ないみたいです)
韓国国内では味がさっぱりしすぎということで人気が今一でしたが今回の映画で国内のことはもちろん、世界への輸出で大忙しいそうです。
【その3】気になる、あの半地下とはどのような家?
映画の構成員の一人、美術監督が大学生のごろ、住んだ経験があることを参考に作られた家であります。一般的に韓国では不動産へ覗けば時折みかけることができます。大家さんによって部屋をきれいに机、ベッド、冷暖房などをセットしてもらえることもありますが一般的な部屋より日当たりがよくないのと、風とおりが悪く、雨が降るときは下水道の臭いがすることもありえるとのことで家賃が安いで学生たちには選ばれていますが今回の映画に使われた家は作られていたので実在する物件ではないとのことです。
登場した「チャパグリ」作り方
ストリーに出た、インスタンドラーメンとうどんの組み合わせが話題になっている。その名はチャパグリ!韓国スーパーへいけば気軽に手にはいります。インスタンドラーメンであるチャパゲティとノグリを用意して日本でいうスープなしのラーメンの作り方と同じです、簡単に作れますので好みに合わせてぜひ楽しんでみてください、はまります。
小さなご縁を大切にする監督の基本マインドからアカデミー受賞へ地道な道
韓国映画「パラサイト」がアカデミー賞で4冠を達成、アジア初の快挙を成し遂げたのには色々な勝因がある、その要因をしりたくなります。韓国人だけの出演で、英語ではない映画が4冠を達成したとのことはすごい驚きです。コンテンツ制作に政策が取り組まれたことをあって、その恩芸をもらった第一世代がポン・ジュノ監督であるとのことです。
そのような政策、コンテンツ産業の云々と裏にある深い話はさておき、役柄にあったキャスティング、小さな小品まで監督の細かい気配りが届いたことと、監督としての敷居を低くく、関係者らとの真正面からのかかわり方で一団結することができ、潜んでいる実力をおもいきり引き出せたとの話です。社会派なのかを聞かれて映画派であると答えるポン監督ですが実は伝えたいメッセージは貧困層家族と富裕層家族の格差、お金がなくては何もできない社会、家族の臭いが同じであることを伝えていたのではないか、と。映画の鑑賞は人それぞれですが、計画を練る人と練られた計画を遂行する日と、計画を諦めた人を伝えているとか、人間の善と悪の隣りあわせであるとか、いくら努力しても運河よくなければ世の中に変わりはない、順応して生きるなどの様々なメッセージが伝わってきます。個人的には海外の飛行機の中で無料で見ました。最初は理解が届かず2度もみていましたが色々と考えさせられた社会映画であると感じます、なぜ、アカデミー賞なのかを気になる方はぜひ足を運んでみてください。